「大人の休日倶楽部の切符って、どうやって買えばいいの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事では2025年の最新情報をもとに、大人の休日倶楽部の切符の買い方・使い方を初心者にもやさしく解説します。
JR東日本が提供する「大人の休日倶楽部」は、50歳以上の方を対象に、電車の旅をお得に楽しめる会員制サービス。
こちらの会員になると、利用できるお得な切符は大きく分けて2種類あります。
✅ 1. 通常の割引切符
会員が日常的に利用できる割引で、普通乗車料金や特急料金が5%から最大30%引きになるなど、いつでもお得に使えるのが魅力です。
駅やネット予約などで通常通りに購入できるので、気軽に利用しやすいのが特徴です。
✅ 2. 会員限定切符「大人の休日倶楽部パス」
年に数回だけ販売される特別なフリーパス型のきっぷ。
対象期間中は、JR東日本・JR北海道の指定エリア内で新幹線・特急を含む列車が乗り放題になるため、旅行好きの方に非常に人気です。
ただし、購入・利用には少しコツがあるため、使い方を事前に知っておくことが大切です。
この記事では、この2つの切符について、以下のようなポイントを初心者にもわかりやすく解説していきます。
・大人の休日倶楽部の切符には、「割引切符」と「会員限定切符(フリーパス)」の2種類がある
・購入方法は、駅の窓口・ネットなど複数あり、シーンに応じて選べる
・「大人の休日倶楽部パス」は事前の申し込みや使い方に注意が必要だが、使いこなせば圧倒的にお得
・この記事を読めば、初めてでも大人の休日倶楽部の切符を迷わず買えて、安心して使えるようになる
大人の休日倶楽部とは?切符の種類と特徴を初心者向けにやさしく紹介

「大人の休日倶楽部」は、50歳以上を対象にしたJR東日本の会員制サービスです。
会員になると、JR東日本・JR北海道の路線を中心に、お得な割引や特典が利用可能になります。
旅行好きなミドル層・シニア層を中心に、多くの人がこのサービスを活用してお得に新幹線や特急を楽しんでいます。
まず押さえておきたい、2つの会員種別
大人の休日倶楽部には、年齢によって2種類の会員プランがあります。
- ミドル(50歳~64歳)
年会費:2,624円(年会費2,100円+カード年会費524円【初年度年会費無料】) ※2025年6月時点
JR東日本・JR北海道の切符が何回でも5%割引
割引条件:片道・往復・連続で201キロ以上利用、「大人の休日倶楽部カード」で支払い - ジパング(65歳以上)
年会費:4,364円(年会費3,840円+カード年会費524円) ※2025年6月時点
JR東日本・JR北海道の切符が何回でも30%割引
割引条件:片道・往復・連続で201キロ以上利用、「大人の休日倶楽部カード」で支払い
※2026年3月に「往復乗車券」及び「連続乗車券」が発売終了となることに伴い、距離の条件が「片道101キロ以上利用の場合」に変更されます。
この割引は、対象エリア内であればいつでも利用可能な「割引切符」として活用できます。
割引対象エリア(引用元:JR東日本)
またジパング会員に限り、日本全国のJRのきっぷが「1~3回目は20%割引」、「4~20回目まで30%割引」で利用できるという嬉しい特典も。※片道・往復・連続で201キロ以上利用、ジパング倶楽部会員手帳(会員証一体型)が必要
日帰り旅行やちょっとしたお出かけにも使えるのがポイントです。
もうひとつの目玉、会員限定切符「大人の休日倶楽部パス」とは?
さらに注目したいのが、会員限定で販売される「大人の休日倶楽部パス」です。
これは年に数回だけ販売される期間・エリア限定のフリーパスで、該当エリア内のJR路線や新幹線・特急列車が定額で乗り放題になります。
たとえば、以下のような内容で販売されます。(一例/2025年度版):
- 大人の休日倶楽部パス(東日本)
有効期間:指定の期間内で連続する5日間
購入価格:19,800円(普通車)
えきねっと購入価格:18,800円(普通車)、35,000円(グリーン車 ※えきねっと限定)
JR東日本全線+一部私鉄・第三セクター鉄道が対象
指定席は6回まで無料 - 大人の休日倶楽部パス(東日本・北海道)
有効期間:指定の期間内で連続する5日間
購入価格:27,740円(普通車)
えきねっと購入価格:26,740円(普通車)、50,250円(グリーン車 ※えきねっと限定)
JR東日本全線+一部私鉄・第三セクター鉄道+JR北海道全線が対象
指定席は6回まで無料
後述しますが通常の割引切符とは違い、このパスは決まった販売期間・利用期間があるため、あらかじめスケジュールを立てておく必要があります。
ただし、うまく使えば大幅に節約できる圧倒的にお得な切符です。
また、えきねっとで購入すれば普通車が通常の購入価格よりも1,000円お得になります。
グリーン車はえきねっとのみ選択可能なため、移動の際により快適な空間を求める方にもえきねっとからの購入はとてもおすすめです。

2つの切符、どう選ぶ?
「割引切符」と「大人の休日倶楽部パス」は、それぞれ以下のような使い分けがおすすめです。
利用シーン | 向いている切符 |
---|---|
ちょっとした移動や日帰り旅行 | 割引切符 |
仕事や定期的な移動 | 割引切符 |
複数日・遠方への旅行 | 会員限定切符(大人の休日倶楽部パス) |
新幹線・特急を複数回使う旅 | 会員限定切符(大人の休日倶楽部パス) |
どちらも会員であれば自動的に対象になりますので、自分の旅のスタイルに合った切符を選ぶことが大切です。
大人の休日倶楽部の切符の買い方|駅・ネットでの購入方法を完全ガイド

大人の休日倶楽部の切符は、駅の窓口だけでなく、券売機やネットからも購入可能です。
それぞれの方法にメリットがあるため、自分に合ったやり方を選ぶのがポイントです。
ここでは、通常の割引切符の買い方をわかりやすく解説します。
1. 駅の窓口(みどりの窓口)で購入する
もっとも基本的な方法が、駅の「みどりの窓口」での購入です。
以下のような流れで手続きできます。
- 大人の休日倶楽部の会員証を提示する
- 希望する区間・日時・列車を伝える
- 割引適用後の金額で購入
駅係員が対応してくれるため、初めての方でも安心です。
特に乗継ぎが複雑な旅程では窓口での相談をおすすめします。
ただし、混雑時は待ち時間が長くなることもあるため、余裕を持って行動しましょう。
2. 指定席券売機で購入する
JRの主要駅にある指定席券売機(タッチパネル式)からも購入可能です。
券売機のメニューで「大人の休日倶楽部 割引きっぷ」を選択し、「大人の休日倶楽部カード(クレジットカード)」を挿入すれば、割引が適用された状態で購入ができます。
操作手順に不安がある場合でも、近くの駅員に尋ねれば案内してもらえます。
窓口より待ち時間が少なく、スムーズに発券できる点がメリットです。
3. ネット予約「えきねっと」で購入する
JR東日本の公式予約サイト「えきねっと」を使えば、自宅や外出先から24時間いつでも切符の予約が可能です。
利用には、以下のステップが必要です。
- 「えきねっと」で会員登録(無料)
- 大人の休日倶楽部のクレジットカード情報、会員番号登録(初回のみ)
- 割引対象の列車を選び、購入
購入後は、指定席券売機や、駅の窓口でチケットを受け取ることができます。
4. スマホアプリ「モバイルSuica」「JRE POINTアプリ」など
スマホを使い慣れている方には、モバイルSuicaアプリを活用するのも便利です。
大人の休日倶楽部の専用クレジットカードを決済用のカードとして登録しておけば、紙の切符が不要になり、そのまま自動改札を通過できます。
また、JRE POINTと連携すれば、ポイントを貯めたり使ったりすることもできます。
このように、割引切符の買い方・使い方にはさまざまな選択肢があります。
初めてで不安な方は駅の窓口、慣れてきたらネットやアプリを活用するのがおすすめです。

大人の休日倶楽部パスの使い方と注意点

「大人の休日倶楽部パス」は、JR東日本・JR北海道の路線をお得に巡れる会員限定のフリーパスです。
ただし通常の切符とは異なり、使い方にいくつかのルールや注意点があります。
ここでは、初めてパスを使う方でも安心して利用できるよう、予約方法から当日の乗車までを丁寧に解説します。
パスの利用・発売・有効期間
まず、大人の休日倶楽部パスには発売期間・利用期間・有効期間があります。
年に数回の限定販売となっており、2025年度のスケジュールは下記の通りです。
【発売期間】
第1回 2025年5月23日(金)~6月30日(月)
第2回 2025年10月27日(月)~12月4日(木)
第3回 2025年12月19日(金)~2026年1月26日(月)
【利用期間】
第1回 2025年6月23日(月)~7月5日(土)
第2回 2025年11月27日(木)~12月9日(火)
第3回 2026年1月19日(月)~1月31日(土)
【有効期間】
上記期間内で連続する5日間
ご自身の計画・日程と各指定期間を事前に確認した上での購入をおすすめします。
パス購入、指定席予約から当日の流れまで
大人の休日倶楽部パスを利用するには、あらかじめ購入しておくだけでなく、指定席の予約や当日の持ち物にも注意が必要です。
ここでは、パス購入から実際に列車に乗るまでの流れを順を追ってわかりやすく解説します。
① パスの購入
パスは、えきねっと(JR東日本のネット予約サービス)または駅の窓口・指定席券売機で購入できます。
購入には大人の休日倶楽部のカードが必要なので、事前に入会を済ませておきましょう。
販売は期間限定で、発売日も決まっているため、公式サイトなどでスケジュールを必ず確認してください。
予定が決まっていれば、発売開始日にできるだけ早く購入するのがおすすめです。
② 指定席の予約
新幹線や特急列車などで座席指定する場合は、パスを購入時または購入後に指定席の予約が必要です。
予約方法は以下の通りです。
- 駅の「みどりの窓口」
- 指定席券売機
- えきねっと(インターネット予約)
大人の休日倶楽部パスでは、指定席が合計6回まで無料で予約できます。
7回目以降は自由席の利用か、指定席券の追加購入が必要になります。
混雑期は満席になることもあるので、できるだけ早めに予約を済ませましょう。
※指定席を予約後に変更やキャンセルをする場合は、条件によって回数制限に影響するので注意が必要です。
③ 当日の持ち物と乗車の流れ
当日は、以下の3点を忘れずに持参してください。
- 大人の休日倶楽部パス
- 指定席券(座席指定の場合)
- 大人の休日倶楽部のカード
「大人の休日倶楽部パス」は普通の切符と同様に自動改札を利用できますが不安な場合は改札を通る前に一度近くの駅員に確認をとっておくと安心です。
乗車時は、あらかじめ予約した指定席に座るだけでOKです。
自由席を利用する場合は空席がないと立ち乗りになる可能性もあるので、ゆっくり座って旅・移動をしたいという方は指定席を予約しておくことをおすすめします。
パス利用時の注意点
大人の休日倶楽部パスには、いくつか注意しておきたい点があります。
- パスの利用は会員本人に限る(他人は使えない)
- 利用開始日の変更は1回限り(有効期間内で未使用の場合に限り、変更先の利用開始日前日まで)
- グランクラス、プレミアムグリーン車を利用の場合は、別途料金が必要
また、きっぷの受け取り忘れや予約のミスにも気を付ける必要があり、前日までにしっかり確認、準備しておくのが安心です。
使い方に少し慣れは必要ですが、きちんと準備すれば、圧倒的にコスパの良い旅が可能になります。
「たった一日で、片道でも元が取れる」といった声もあるほどです。
まとめ|大人の休日倶楽部の切符とパスを使って、お得で快適な旅を楽しもう

大人の休日倶楽部は、50歳以上の方に向けた特別な割引制度で、旅行好きなミドル世代・シニア世代にとって非常に心強い存在です。
2025年も「通常の割引切符」と「会員限定の大人の休日倶楽部パス」の2つをうまく使い分けることで、日常の移動から本格的な旅行まで、幅広いシーンでお得に鉄道を利用することができます。
日帰りのお出かけや短距離移動には、いつでも利用できる通常の割引切符が便利です。
ミドル会員(50〜64歳)は5%割引、ジパング会員(65歳以上)は30%割引になるため、ちょっとした移動でも着実に節約できます。
切符の購入も、駅の窓口・指定席券売機・ネット(えきねっと)などから選べるので、ライフスタイルに合った方法を選びましょう。
一方で、大人の休日倶楽部パスは、年に数回しか販売されない限定フリーパスですが、その分コストパフォーマンスは圧倒的です。
数日間にわたってJR東日本・JR北海道の新幹線や特急列車が乗り放題となるため、遠距離の旅行にはこれ以上ないお得さです。
ただし、利用期間や条件、指定席の回数制限などに注意しながら、事前予約や列車選びを行うことが大切です。
どちらの切符も、大人の休日倶楽部の会員であることが前提です。
年会費はかかりますが、それを上回る価値を感じられる機会が数多くあるでしょう。
旅のスタイルや目的地に合わせて、賢く使い分けることで、移動費を抑えながら上質な大人の旅が楽しめます。
2025年は、大人の休日倶楽部をフル活用して、もっと自由に、もっと快適に、自分らしい旅を始めてみませんか。
お得な切符とパスを味方に、心に残る旅の思い出をつくっていきましょう。