ビリヤードを始めたばかりの方の中には、
「打ち方がわからない」
「どうしても真っすぐ撞けない」
そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
見よう見まねで撞いてみても、手球が思った方向に進まなかったり、キューがブレてしまったり…。
しかし、打ち方の基本を理解し正しいフォームを身につければ、誰でも確実に上達できます。
この記事では、ビリヤードの基本となる
「スタンス」
「ブリッジ」
「ストローク」
についてわかりやすく解説します。
また、初心者がつまずきやすいポイントや上達のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ビリヤードの打ち方の基本|スタンス・ブリッジ・ストローク

正しい姿勢(スタンス)の作り方
ビリヤードの打ち方で最も大切なのが、安定したスタンスです。
スタンスが崩れていると、どんなに狙いを正確にしてもショットがブレてしまいます。
まず意識したいのは、足の位置と重心の取り方です。
肩幅程度に両足を開いたら利き手側の足を斜め後ろに少し下げ、両足の間に安定したバランスを作りましょう。
体の中心に手球とキューのラインが通るように構えると、安定感が出やすくなります。
また、体が上下左右に動くとショットが乱れるため、頭と上体は極力動かさないことがポイントです。
目線は常に的球の狙い点をとらえたまま、落ち着いて構えましょう。
初心者がよくやってしまうのが、体をキューにかぶせすぎるフォームです。
体が窮屈になり、ストロークがスムーズに出なくなります。
鏡や動画で自分の姿勢をチェックし、自然でリラックスした構えを目指しましょう。
ブリッジ(キューを支える手)の基本
ブリッジとは、キューを支える前の手の形のことで、ショットの安定性を左右する非常に重要な要素です。
ここでは初心者にもおすすめの基本的なブリッジを2種類ご紹介します。
■スタンダードブリッジ

最も基本的な形で、人差し指と親指で作った輪の中にシャフトを通す打ち方。
安定感があり、初心者でも構えやすいブリッジです。
■オープンブリッジ(Vブリッジ)

手の甲をテーブルにつけ、指で輪を作らず親指と人差し指の付け根の部分でシャフトを支える形。
手球が遠い時などに覚えておくと便利で使いやすく、基本練習にも最適です。
これらの2種類のブリッジをしっかり使い分けられるようになると、ショットの安定性が大きく向上します。
また、応用編として手球がクッション付近にあるときに活躍する「レールブリッジ」やテーブルの状況に応じて高さを変えやすく微調整がしやすい「オープンフィンガーブリッジ」などもあります。
最初の内は基本の「スタンダードブリッジ」と「オープンブリッジ」を習得し、慣れてきたら応用ブリッジを覚えると、いろんな状況にも対応できるようになるのでおすすめです。
ストローク(キューの振り方)の基本
スタンスとブリッジが安定したら、次はストロークを磨きましょう。
ストロークの時はキューを真っ直ぐ振る意識が大切です。
テイクバック(引く動作)はゆっくりと、フォロースルー(撞いた後の動作)はスムーズに前へ。
力を入れすぎず、一定のリズムで振ることを意識しましょう。
キューの動きが上下にブレると、手球の撞点がズレてミスショットにつながります。
鏡やカメラで横からストロークを確認し、キューが水平に動いているかチェックするのがおすすめです。
また、ストローク中に肘を安定させることも重要です。
肘を軸にスイングするイメージで動かすと、ショットが安定しやすくなります。
最後に、フォロースルーをしっかり取ることで手球がスムーズに転がり、狙い通りの軌道を描けます。
狙い方と当て方のコツを覚える

正しいフォームを身につけたら、次は「どう狙って、どう当てるか」を理解することが重要です。
的球への狙い方や手球の撞点を把握することで、ショットの精度が格段に上がります。
ここでは、狙い点・撞点・安定したショットの意識という3つのポイントに分けて解説します。
的球を確実に狙うための「狙い点」の考え方
ビリヤードでは、ただ的球を目で追うだけでは正確に当てることはできません。
大切なのは、「手球が的球にどの位置で当たればポケットに入るか」をイメージすることです。
この時に実際にキュー先を向ける目標となる点を「狙い点」と呼びます。
狙い点を正しく意識できるようになると、ショットの再現性が大きく向上します。
まずは、的球とポケットを結ぶラインをイメージし、その延長線上に手球の中心をどこに合わせるかを考えましょう。
慣れてくれば、実際に練習台で「どのラインで入るか」を試しながら感覚を養うのがおすすめです。
キューの当てる位置(手球の撞点)を理解する
次に大切なのが、手球のどの位置を撞くか=撞点の理解です。
撞点を変えることで、手球の動き方がまったく変わります。
- 上を撞く(フォローショット)
手球に前方回転を与えるショットで、的球に100%の厚みで当たるとその場所から手球は直線的に前進する。 - 真ん中を撞く(ストップショット)
手球が無回転で的球に当たった後、その場で手球が止まるショット。 - 下を撞く(ドローショット)
手球に後方回転を与えるショットで、的球に100%の厚みで当たるとその場所から手球は直線的に後進する。
また、左右を撞くことでスピン(横回転)がかかり、手球の軌道を調整する「ひねり」というテクニックもあります。
ただし、初心者のうちはまずは真っすぐ撞く練習から始めましょう。
的確に手球の中心を撞けるようになることで、安定したショットの土台が作れます。
撞点がずれていると、手球の力が的球に正確に伝わらないため、狙いが外れる原因になります。
常に「手球のどこを撞いているのか」を意識しながら、ストロークの再現性を高めましょう。
ショットの安定性を高める意識の持ち方
フォームと狙いが整っても、実際に撞くときに力んでしまう人は多いです。
力みはショットのブレやミスショットの大きな原因になります。
まず意識すべきは、「強く撞く」よりも「正確に撞く」ことです。
無理に力を入れず、自然なスピードでストロークすることが安定したショットにつながります。
また、呼吸と目線の安定も重要です。
ショット前に深呼吸をして落ち着き、狙い点に集中しましょう。
視線を手球から的球に移すタイミングを一定にすると、リズムが安定します。
さらに、ショットの直前で焦らずに一瞬“止める”意識を持つのも効果的です。
テイクバック後に一呼吸おいてから撞くと、リズムが整い、ミスが減ります。
最後に、メンタル面の安定がショット精度を左右することを忘れないようにしましょう。
緊張や焦りがあると体が硬くなり、普段のフォームが崩れがちです。
練習時から「落ち着いた状態で撞く」習慣をつけることで、本番でも安定したプレーができます。
ビリヤードの打ち方が上手くなる練習法と上達のコツ

正しいスタンスやストロークを理解しても、実践的な練習を積まなければ上達は難しいものです。
ここでは、初心者が短期間で上達できる練習法や、フォームを維持するためのコツを紹介します。
ビリヤードの上達に近道はありませんが、「何を意識して練習するか」で結果は大きく変わります。
初心者におすすめの練習メニュー
初心者がまず取り組むべきは、ショットの安定性を高める練習です。
いきなり難しい配置で狙うのではなく、基本の動きを繰り返すことで基礎を固めましょう。
■センターショット(真っ直ぐ撞く練習)
台の中央(センタースポット)に的球を配置し、コーナーポケットと結んだ直線上に手球を置いて真っ直ぐポケットを狙う練習です。
このとき、キューが真っ直ぐ出ているか・手球の中心を撞けているかを確認しましょう。
力を抜いて、まずはリズムよく10回連続で成功できるようになるのが目標です。
■押し球・引き球のコントロール練習
手球を上・下の撞点で撞き、的球を入れたあとにどれくらい進むか・戻るかを確認する練習です。
少しずつ撞点を変えながら、押しすぎ・引きすぎない力加減を覚えましょう。
■連続ショット練習
数個の的球を並べ、順にポケットしていく練習です。
ショット後の手球の位置を意識することで、次のショットへのポジション取りも自然に身につきます。
フォームを崩さないためのチェックポイント
ビリヤードの練習では、「間違ったフォームのまま繰り返さない」ことが何より重要です。
同じ姿勢・同じストロークで撞けるようになると、安定感が格段に上がります。
まずおすすめなのが、動画撮影によるフォームチェックです。
スマートフォンなどで横から自分を撮影し、キューの動きが水平かどうか、体が動いていないかを確認しましょう。
また、毎回ショット前に「チェックルーティン」を作るのも効果的です。
- 足の位置は安定しているか
- キューが体の中心を通っているか
- スムーズにテイクバックできているか
こうした小さな確認の積み重ねが、崩れないフォームを作ります。
さらに、ミスショットをしたときは「なぜ外れたのか」をすぐに振り返りましょう。
原因を言葉で説明できるようになると、修正スピードが一気に上がります。
上達を早めるための考え方
ビリヤードの上達には、「力よりも精度」という意識が欠かせません。
強く撞くことよりも、狙い通りに手球をコントロールすることを最優先にしましょう。
また、プロ選手や上級者のフォームを観察することも非常に効果的です。
YouTubeなどでプロのプレー動画を見て、姿勢・ストローク・リズムを参考にすることで、少しずつ自分の動きが洗練されていきます。
さらに、一人練習と実戦のバランスを取ることも大切です。
一人練習では技術を磨き、対戦ではメンタルと判断力を養う。
この両方を意識して取り組むことで、プレー全体の質が高まります。
最後に、上達を焦らず、毎回の練習に目的を持つことを忘れないようにしましょう。
「今日はストロークの安定」
「今日は引き球の感覚」
とテーマを決めることで、確実にスキルが積み上がります。
ビリヤードの打ち方でよくあるミスと改善方法

ビリヤードを練習していく中で、誰もが一度は経験するのが「同じミスを繰り返してしまう」ことです。
しかし、ミスには必ず原因があります。
その原因を理解して正しく修正すれば、ショットの安定感は大きく向上します。
ここでは、よくある3つのミスを取り上げ、それぞれの改善方法を解説します。
キューがズレる・手球が真っすぐ進まない
最も多いのが、「キューを真っすぐ出せない」というミスです。
まっすぐ撞いたつもりでも、手球が左右にズレてしまうのは、ストロークやフォームに原因があります。
まず確認したいのは、キューの軌道です。
テイクバックからフォロースルーまで、キューが一直線に動いているかを意識しましょう。
肘が横に開いたり、手首をひねる癖があると軌道がブレやすくなります。
改善策としては、「鏡練習」や「センターショット練習」が効果的です。
鏡の前でストローク動作を確認し、キューの動きが水平かどうかをチェック。
また、手球と的球を直線上に並べて撞き、まっすぐ進むかどうかを繰り返し確認しましょう。
さらに、ストローク中、ショットの瞬間に頭が動いていないかも注意が必要です。
頭や上体がわずかに動くと、キュー先がズレてミスにつながります。
「頭を固定して撞く」意識を持つだけで精度が上がります。
的球に当たらない・狙いがズレる
多くの初心者は、目で見た感覚だけに頼ってしまい、的玉に対して的確なラインを描けていません。
改善のコツは、「手球と的球の接点をイメージする」ことです。
手球が的球のどこに当たれば入るのかを、ショット前にしっかりイメージしましょう。
また、構えたあとに狙いを微調整しすぎないことも大切です。
一度構えたら、そのラインを信じて迷わずストロークする。
途中でキューを動かすと、狙い線がズレてミスにつながる可能性があります。
狙い方に不安がある人は、まずは同じ位置から的球を何度も撞く練習を行い、どのラインで入るかを感覚で覚えていきましょう。
続けるうちに、狙い点を自然と把握できるようになります。
力加減が安定しない
もう一つ多いのが、「ショットの強さが毎回バラバラになる」というミスです。
これも、フォームの不安定さや力みが原因で起こります。
まず意識すべきは、「強く撞く」よりも「同じリズムで撞く」ことです。
テイクバックとフォロースルーのスピードを一定にし、ストローク全体のリズムを整えましょう。
また、ストローク中に力を抜くタイミングも重要です。
撞く瞬間に力を入れるのではなく、フォロースルーで自然に押し出すように撞くと安定します。
力加減が不安定な人は、距離ごとの感覚練習がおすすめです。
近距離・中距離・長距離の的球を順に狙い、同じフォームでどれくらいの力が必要かを体に覚えさせましょう。
最後に、力を入れすぎる癖がある人は、リラックスしてプレイする感覚を体に覚えさせることが大切です。
ビリヤードはパワーではなく、正確な撞点とスムーズなストロークがすべて。
余計な力を抜くほどショットは安定し、結果的にコントロールも良くなります。
ビリヤードの打ち方の基本を習得して上達を実感しよう

ビリヤードは、基本をしっかり押さえるだけで一気に上達が実感できるスポーツです。
フォームやストロークを少しずつ整えていくだけで、手球の動きが見違えるように変わっていきます。
大切なのは、焦らず、自分のペースで楽しみながら練習すること。
「今日は前よりもスムーズに撞けた」「連続してポケットできた」という小さな成功を積み重ねることが、上達への一番の近道です。
この記事を参考に打ち方の基本を身につけて、ビリヤードをもっと楽しくプレーしてもらえたら嬉しいです。

