「カーブを投げてみたいけど、うまく曲がらない」「カーブが投げられたら、もっとストライクが取れるのに…」
ボウリングをしていて、そう感じたことはありませんか?
実は、ボウリングのカーブはコツさえ掴めば初心者でも習得可能です。
ただし、やみくもに曲げようとしても「曲がりすぎる」「コントロールが効かない」といった悩みに直面する人も少なくありません。
本記事では、ボウリングのカーブの投げ方を徹底解説し、安定して曲げるためのフォームや練習法、よくある失敗の原因まで詳しくご紹介します。
さらに、上達を目指すならぜひ使いたい「マイボール」についても触れています。
初心者から中級者を目指すあなたに、きっと役立つ内容です。
それでは、さっそく見ていきましょう!
・ボウリングのカーブの基本と、初心者でも曲げられる理由がわかる
・「曲がりすぎる」「まっすぐ行く」などの失敗原因と対処法を解説
・安定して曲げるためのフォーム・リリース・手首の使い方を徹底紹介
・上達の近道はマイボール!おすすめの練習法と上達ステップも紹介
ボウリングのカーブの仕組みと投げ方の基本、失敗の原因

ボウリングでスコアを伸ばしたいと思ったとき、覚えておきたいのがカーブ。
まっすぐなストレートボールとは違って、ピンに対して角度をつけて当てやすく、ストライク率アップにつながる有効なテクニックです。
「カーブをかけるなんて上級者向けでは?」と思う方もいるかもしれません。
でも実は、基本の仕組みと投げ方のコツさえ押さえれば、初心者でも十分に習得できます。
まずは、そもそもカーブとは何か、なぜスコアアップにつながるのかを見ていきましょう。
カーブとストレートの違い
ボウリングのカーブとは、ボールが曲がりながらピンへ向かっていく投げ方のことで、この「曲がる」動きによって、ピンのポケット(1番ピンと3番ピンの間 ※左利きは1番と2番ピンの間)に対して斜めに入っていきます。
ストレートボールの場合、まっすぐ進むぶん狙いがシビアになりやすく、少しズレるとピンが残ってしまうことも。
一方、カーブをかけたボールは角度をつけてポケットに入るため、ピンが倒れやすくなるというメリットがあります。
また、ボールが斜めに入ることでピンに伝わるエネルギー効率が良くなり、ピンアクションも強くなります。
スプリット(真ん中が抜けて左右にピンが残る状態)になりにくいのも、カーブの大きな魅力です。
初心者でもカーブをかけて投げるべき理由
「まだストレートも安定してないのに、カーブなんて無理」と思う方も多いかもしれません。
でも実際は、カーブは理屈と感覚がわかれば、かけれるようになります。
むしろ最初からカーブを意識して投げることで、手首の使い方やフォームの理解が深まり、基本の習得が早くなるケースもあります。
そしてなにより、投げられるようになると目に見えてスコアが変わるので、練習するモチベーションにもつながります。
今はハウスボールでもある程度曲げられるようになっていますし、「上手くなりたい」と思っているなら早めにカーブの感覚を身につけておくと後がラクになります。

失敗例から学ぶ「曲がりすぎる」原因とは
カーブを練習し始めると、多くの人が最初につまずくのが「曲がりすぎてガターへ落ちる」パターン。
あるいは、早い段階で急激に曲がってしまって、狙った位置に届かないといったケースです。
こういった失敗には、いくつか共通する原因があります。
- 手首を無理にひねっている
- リリースのタイミングが合っていない
- 力を入れすぎて腕や肩に余計な負担がかかっている
特に初心者に多いのが、「とにかく曲げよう」と意識しすぎて不自然な投げ方になってしまうこと。
これではボールに回転はかかっても、安定感がなく、結果的に狙った通りに転がりません。
大切なのは、自然な動きの中で回転をかけていくこと。
無理にひねらず、フォームの中でボールをスムーズにリリースできるようになると、カーブも安定してきます。
次のセクションでは、そうした「自然なカーブ」を身につけるためのフォームやコツを、より具体的に解説していきます。
安定してカーブを投げるためのフォームと投げ方のコツ

「一度は曲がったけど、毎回同じように投げられない」
カーブの習得でよくある悩みが、安定性のなさです。
安定してカーブを投げるには、フォームとリリースの感覚を正しく身につけることが何より大切。
ここでは、カーブを狙いどおりに投げるための基本動作と、よくあるつまずきポイントを整理しておきましょう。
グリップとアプローチの基本
まず見直したいのがボールの持ち方、いわゆるグリップです。
カーブを投げる場合、フィンガーグリップ(中指と薬指だけを第一関節まで入れる握り方)が適しています。
指先(中指と薬指)で引っかけるようにリリースしますが、深く持ちすぎるとリリースが遅れやすく、逆に浅すぎると力が入りません。
なお、その他のグリップ(コンベンショナルグリップやセミフィンガーグリップ)と比べて中指/薬指と親指のスパンが長くなり指への負担も大きくなるためフォームが安定しない内や握力のない方は指のケガに注意が必要です。
アプローチ(助走)では、ストレートと同じように自然な歩幅で進みますが、最終ステップでは体の開きすぎに注意。
肩が開いてしまうと、ボールに余計な回転がかかって曲がりすぎる原因になります。
スムーズな助走と、軸のブレない姿勢を意識してみてください。
手首の使い方とリリース時の意識
カーブを投げるうえで最大のポイントは、手首の使い方です。
といっても、「ひねる」のではありません。
自然に回転が加わるように、手首はなるべく固定して手のひらを少し内側から外側へ回すイメージです。
リリースの瞬間、手のひらはボールの右下(右利きの場合)から抜けるようにします。
これによってボールに回転が加わり、カーブがかかります。
よくある失敗は、手首を強くひねって無理やり回転をかけようとすること。
このやり方は安定しないうえに、腕や手首を痛める原因にもなります。
力を抜いて、あくまでボールの自然な抜け方を感じながら回転を与えることが大切です。
「曲がりすぎる」ときの修正ポイント
「いい感じに投げられたのに、思った以上に曲がってしまった」
そんなときは、いくつかの要素を見直す必要があります。
まずはリリースポイントの位置。
体から離れた位置でボールを離していると、横回転が強くなりすぎて曲がりすぎる傾向があります。
次に、手首の角度と指の抜け方。
角度をつけすぎると急カーブになり、狙いが外れやすくなります。
フォームの一部だけを変えようとせず、自分のひとつひとつの動きを確認しながら全体のバランスを見直すのがおすすめです。
【おすすめ】マイボールで安定感アップ!ハウスボールとの違い
練習を続けていくと、「毎回ボールの感覚が違う」と感じる場面が出てくるはずです。
これは、ハウスボールを使っていることによる違和感です。
ハウスボールは不特定多数向けに作られており、指穴のサイズや重心バランスが人によって合わないことがほとんど。
その結果、せっかく正しいフォームを身につけても、感覚がバラバラになってしまいます。
一方でマイボールは、自分の手の形・指の長さ・回転のクセに合わせて作れるため、カーブを安定して投げやすくなるのが大きなメリット。
初心者でも「カーブをしっかり身につけたい」と思っているなら、早めにマイボールを検討しておくと練習効率がぐっと上がります。
マイボール購入については別記事で詳しく解説していますので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。

カーブを習得するための効果的な練習方法と上達のステップ

カーブの感覚を一度つかめば、投げるのが楽しくなってきます。
ただし、やみくもに投げ続けるだけでは上達しにくいのも事実です。
段階的にコツを掴みながら練習することで、より早く・安定したカーブを習得できます。
ここでは初心者でも取り組みやすい練習方法と、上達までのステップをご紹介します。
最初は「回転」に集中して感覚をつかむ
いきなり狙ったコースに投げようとするより、まずはボールにしっかり回転をかける練習から始めるのが効果的です。
やり方はシンプルで、立ち位置を固定して近距離から軽くボールを転がすだけ。
リリースの瞬間にボールがスーッと曲がっていけばOKです。
この練習では、手首の返し方や指の抜ける感覚を体に覚えさせることが目的なので、スピードや力は必要ありません。
短い距離で何度も繰り返すことで、徐々に「こう投げれば曲がる」という手応えが見えてきます。
次に「立ち位置とコース」を意識してコントロール練習
回転の感覚が安定してきたら、立ち位置とコース取りを意識した実践的な練習に進みます。
カーブをかけたボールはレーンのどこを通すかによって曲がり方が変わるため、コース設計も大事な要素です。
最初は、ボールが右に膨らんでからポケットに向かって左へ曲がる(右利きの場合)イメージで投げてみましょう。
立ち位置は中央よりやや左側、狙うスパット(レーン上の矢印)は中央からやや右を目安にします。
ここでも大切なのは、無理に曲げようとせず、自然なフォームと回転で安定した軌道を描くこと。
リリースの瞬間が安定すれば、コースもブレにくくなります。
上達を実感できるステップとチェックポイント
練習を重ねていく中で、カーブの習得にはいくつかのステップがあります。
段階ごとにチェックポイントを設けておくと、自分の成長を客観的に確認できておすすめです。
ステップ1:短距離でボールに回転がかかるようになる
→ ボールがレーンの途中で明らかにカーブすれば合格
ステップ2:フルアプローチで同じ軌道を再現できる
→ 安定性がついてきた証拠。フォームが固まってきたと判断してOK
ステップ3:狙ったポケットに一定の確率で入るようになる
→ この段階でスコアも自然と上がってくる
ステップ4:立ち位置・コース・回転の微調整ができるようになる
→ 本格的な応用力が身についてきた状態
一歩ずつ、確実にステップを踏むことで、「なんとなく曲がった」から「狙って曲げられる」レベルへと成長できます。
また、動画を撮ってフォームをチェックすることも非常に効果的です。
自分の動きを客観的に見ることで、クセや改善点が見えやすくなります。
ボウリングのカーブの投げ方まとめ|初心者でも練習すれば投げられるようになる!

ボウリングのカーブは、最初は難しそうに感じるかもしれません。
ですが、正しいフォームとコツを押さえて、段階的に練習していけば初心者でもしっかり投げられるようになります。
重要なのは、「無理に曲げよう」とせずに正しいフォームで自然な動きの中で回転をかけること。
そして、リリースのタイミングや手首の使い方を意識することで、カーブの安定感も格段に増していきます。
もし「曲がりすぎてしまう」「思ったところに投げられない」と感じたら、リリースポイントやフォーム全体を見直してみましょう。
また、感覚を安定させたいならマイボールの導入も非常におすすめです。
自分専用のボールで練習することで、より一貫した投球が身につきやすくなります。
何より、カーブがきれいに決まったときの気持ちよさは格別です。
スコアアップにもつながり、ボウリングの楽しさがさらに広がります。
焦らず、楽しみながら少しずつ練習を続けて、あなたも「狙って曲げられる」ボウラーを目指してみてください。
きっと、ゲームの景色が一段と変わってくるはずです。