60歳を過ぎても、まだまだ元気に旅を楽しみたい——そんなシニア世代の方に注目されているのが、JR東海の新幹線割引サービスです。
快適で時間に正確な新幹線は、体に負担をかけずに遠くまで移動できるため、旅行の移動手段として非常に人気。
とくにJR東海では、60歳以上の方向けにお得な割引制度が用意されており、これを活用することで旅費をぐっと節約できます。
本記事では、JR東海の割引制度の内容や利用方法、旅を快適にするコツなどをわかりやすく解説。
これから新幹線で旅に出かけたいと考えている60歳以上の方にとって、知っておいて損はない情報ばかりです。
・JR東海ではシニア世代向けに新幹線割引が用意されている
・50+(フィフティ・プラス)やジパング倶楽部など、対象年齢や割引内容が異なる制度がある
・割引を使えば新幹線の旅がお得に!登録・利用方法も丁寧に解説
・シニア世代が旅を快適に楽しむコツも紹介
シニア世代必見!JR東海の新幹線割引で行くお得な旅

近年、60歳以上のシニア世代を中心に注目されているのが、JR東海の新幹線を利用したお得な旅です。
新幹線は時間に正確で移動がスムーズ、そして快適な座席環境が整っているため、年齢を重ねた世代の旅行手段として非常に相性が良いと言えます。
とくにJR東海では、シニア世代向けの割引制度が充実しており、通常よりもお得に新幹線を利用できる仕組みが整っています。
移動費を抑えることで、観光や食事、宿泊など旅そのものをより楽しむ余裕が生まれます。
では、なぜここまで新幹線の旅がシニア世代の方々に支持されているのか?
そして、JR東海のサービスがどうしてシニア世代に適しているのか?
以下で詳しく見ていきましょう。
なぜシニア世代に新幹線の旅が選ばれているのか
60歳以上になると、旅行のスタイルや移動手段に対する考え方も人それぞれに変化していきます。
アクティブに動きたい方もいれば、より快適さや利便性を重視する方も少なくありません。
そんな中で、新幹線は移動時間の短縮や快適な車内空間など、多くの人にとってバランスの取れた選択肢となっています。
また、若い頃よりも平日やオフシーズンの旅行がしやすくなるのもシニア世代の特権。
混雑を避けてゆったりと旅を楽しめるのは、新幹線という静かで安定した乗り物ならではの魅力です。
さらに、「もう一度訪れたい場所」「今だからこそ行きたい名所」へスムーズにアクセスできる点も、新幹線の旅が支持される理由の一つです。
JR東海のサービスがシニア世代にぴったりな理由
JR東海では、シニア世代に向けた割引制度が複数用意されているのが大きな特徴です。
代表的なものには「50+(フィフティ・プラス) ※50歳以上が対象」や「ジパング倶楽部 ※65歳以上が対象)」などがあり、これらを活用することで、通常よりも安く新幹線のきっぷを購入できるメリットがあります。
また、JR東海の新幹線が走る東海道新幹線(東京〜新大阪)沿線には、京都・名古屋・静岡などシニア世代に人気の観光地が集結しており、日帰り旅行にも宿泊旅行にも適しています。
加えて、会員向けのツアー商品や専用窓口など、使いやすさやサポート体制も充実しているため、初めてでも安心して利用できるのも魅力です。
このように、シニア世代の方にとって、JR東海の新幹線を使った旅は「快適・安心・お得」の三拍子がそろった移動手段です。
次のセクションでは、いよいよ「どのような割引制度があるのか?」について具体的に見ていきましょう。
JR東海のお得な割引制度|フィフティ・プラスとジパング倶楽部

JR東海では、シニア世代の方が新幹線をお得に利用できる割引制度をいくつか提供しています。
主なサービスとして、「50+(フィフティ・プラス)」と「ジパング倶楽部」があり、年齢や利用スタイルに応じて選ぶことができます。
どちらも旅好きな中高年・シニア層に人気があり、新幹線での移動費を節約しながら快適な旅を楽しめるのが大きな魅力です。
それぞれの制度には特徴があり、登録条件や割引率、利用方法に違いがあります。
以下では、それぞれの制度の概要と比較ポイントを詳しく見ていきましょう。
50歳以上から使える「50+(フィフティ・プラス)」
「50+(フィフティ・プラス)」は、50歳以上の方が対象となるJR東海の会員制旅行サービスで、お得な旅行商品や宿泊付き新幹線パックを購入できるのが最大の魅力。
利用にはエクスプレス予約の会員登録と年会費1,100円(税込)が必要になりますが、新幹線往復とホテル宿泊がセットになった商品が一般価格よりも大幅に安く提供されることがあり、コストパフォーマンスに優れています。
また、フィフティ・プラス限定のキャンペーンや、季節に合わせたツアー商品も豊富。
「旅行を手軽に楽しみたい」という50代〜60代の方に最適なサービスです。
65歳以上から使えるジパング倶楽部
「ジパング倶楽部」は、JR東海含むJRグループが提供する全国共通のシニア向け割引制度です。
対象年齢は65歳以上で、入会には年会費3,840円(税込)が必要です。
会員になると、全国のJR線のきっぷが最大30%割引になるという非常に魅力的な特典があります。
割引は回数制限や適用条件がありますが、頻繁に鉄道を利用する方には非常にメリットが大きい制度です。
また、ジパング倶楽部はJR東海だけでなく、他のJR会社でも使えるため、全国を鉄道で旅したいシニア世代の方におすすめです。
フィフティ・プラスとジパング倶楽部の違いを比較
項目 | フィフティ・プラス | ジパング倶楽部 |
---|---|---|
対象年齢 | 50歳以上 | 65歳以上 |
年会費 | 1,100円(税込) | 3,840円(税込) |
割引内容 | パック商品割引・旅行商品の特別価格 | きっぷが最大30%割引(回数制限・条件あり) |
利用範囲 | JR東海の旅行商品・ツアー中心 | JRグループ全体(全国の新幹線・特急など) |
向いている人 | 旅行プラン込みでお得に旅を楽しみたい人 | 旅や移動に鉄道をよく使いお得に利用したい人 |
このように、フィフティ・プラスは商品型の割引、ジパング倶楽部は運賃の直接割引という違いがあります。
旅のスタイルや利用頻度に応じて、どちらか一方、または両方をうまく活用するのが賢い選び方です。
割引制度の利用手順と注意点

新幹線をお得に利用できるJR東海の割引サービスには魅力的な制度が揃っていますが、申し込み方法や利用手順が少し複雑に感じられることもあるかもしれません。
この記事では、シニア世代の方がスムーズに活用できるよう、「フィフティ・プラス」や「ジパング倶楽部」の登録から利用までの流れ、注意点、割引の条件までをやさしく解説します。
50₊(フィフティ・プラス)の場合
「フィフティ・プラス」の利用には、東海道・山陽・九州新幹線のネット予約サービスである「エクスプレス予約」への入会が必要です。
これは、フィフティ・プラスの旅行商品を予約・決済するための前提条件となっています。
登録から利用までの流れ
① エクスプレス予約への入会(先に必要)
- 入会方法:JR東海の「エクスプレス予約」公式サイト(https://expy.jp/beginner/)から申し込み
- 年会費:1,100円(税込)
②会員登録完了後、フィフティ・プラス(https://expy.jp/enjoytrip/over_50/)で旅行商品(新幹線+宿泊など)を検索・予約
③JR東海・JR西日本・JR九州の駅の指定席券売機、受取専用機、または窓口できっぷを受け取る
利用時の注意点、割引の条件
- 割引は専用の旅行商品(新幹線+宿泊など)にのみ適用され、単体でのきっぷ購入では割引になりません
- 予約や支払いは、エクスプレス予約を通じて行う必要があります
- 対象路線は東海道新幹線沿線(東京〜名古屋〜新大阪)
ジパング倶楽部の場合
「ジパング倶楽部」は、JRグループが共同で提供する65歳以上向けの割引制度で、新幹線を含むJRのきっぷが最大30%引きになる魅力的なサービスです。
こちらは全国のJR線で使えるため、東海道新幹線に限らず幅広い旅に対応できます。
登録から利用までの流れ
①必要書類を送付してジパング倶楽部に入会
- 入会申込書の記入
→ JRの駅構内「みどりの窓口」で配布されています。
※公式サイト(https://railway.jr-central.co.jp/tickets/zipangu-club/)でダウンロードも可 - 年会費の振込み
→ ゆうちょ銀行または郵便局にて「JR東海ジパング倶楽部事務局」宛に振込 ※払込手数料が別途必要 - 必要書類一式を送付
〔必要書類〕
・入会申込書
・払込証明書
・氏名・生年月日を証明できるものの複写コピー(健康保険証の写しなど)
【送付先】
〒450-8799 名古屋西郵便局留置 JR東海ジパング倶楽部事務局
②会員手帳とガイドブックが発行される(通常2週間程度)
③JR窓口で乗車券購入証を提示して割引きっぷを購入
利用時の注意点、割引条件
- 年末年始・GW・お盆の期間は割引対象外
- 同伴者の割引適用は不可(本人のみ)
- 有効期間は1年間。更新には再度年会費が必要です
- 対象路線は全国のJR線で、JR線を片道・往復・連続で201km以上利用で割引適用
フィフティ・プラスと比べて、きっぷ単体で割引が受けられる自由度の高さがジパング倶楽部の大きな魅力です。
旅のスタイルに合わせて、使いやすい制度を選びましょう。
その他注意点とキャンセル時の対応
- フィフティ・プラスは旅行商品限定のため、自由な日時のきっぷ購入には制限があります
- キャンセル時、どちらの制度も条件によって異なりますが所定の手数料やキャンセル料が発生します。
特に宿泊付きの場合は早めの確認が大切です。
このように少し事前に準備は必要ですが、一度登録すれば、シニア世代の方が新幹線を使ってお得な旅を楽しめる大きなメリットがあります。
新幹線旅をより快適にするコツ|混雑を避ける、便利グッズを利用する

せっかくの新幹線旅、できるだけ快適に、そしてお得に楽しみたいものです。
シニア世代だからこそ、混雑を避ける時間帯の選び方や、体に優しい旅の工夫を意識することで移動そのものが快適なひとときになります。
また、旅をより豊かにする便利なグッズや、安心して楽しむための新幹線旅のヒント集を知っておくのも重要なポイントです。
混雑を避けた時間帯の選び方
新幹線の快適な旅を叶える第一歩は「混雑を避ける」こと。
ビジネス客が多い平日朝7~9時台・夕方17~19時台を避けることで、車内は比較的空いており、静かで落ち着いた移動が可能です。
特におすすめなのは、平日の昼間(10時~16時ごろ)。
グリーン車や指定席も取りやすく、リラックスした時間を過ごせます。
旅行客が多い週末や祝日の午前中は、指定席が混みやすい傾向があるためなるべく避けることをおすすめします。
旅を充実させるグッズ・サービス紹介
長時間の移動を快適にするためには、便利グッズやサービスの活用が旅の満足度を高めます。
以下は、シニア世代におすすめのアイテムとサービスです。
- ネックピローや軽量ひざ掛け:移動中の首・腰への負担を軽減
- 耳栓・ノイズキャンセリングイヤホン:静かな車内環境を自分で作れる
- 保温・保冷ボトル:水分補給と経済的な飲み物対策に
- モバイルバッテリー:スマートフォンのバッテリー切れ対策に安心
- 駅の手荷物預かりサービス・宅配便利用:重い荷物を減らし、身軽に旅を楽しむ工夫
安心・快適に楽しむための新幹線旅のヒント集
久しぶりの遠出や、初めて訪れる場所への旅では、できるだけスムーズで安心な移動をしたいものです。
特に新幹線を使う長距離移動では、ちょっとした工夫や情報収集が、移動時間を「我慢の時間」から「快適なひととき」へと変えてくれます。
まず、移動前に座席の場所や混雑状況を確認しておくことは重要です。
窓側・通路側の希望に加え、トイレに近い場所や静かな車両を選ぶと安心感が増します。
グリーン車の利用も視野に入れると、広めの座席で足元にもゆとりがあり、身体への負担も軽減されます。
また、スマートフォンに交通系アプリを入れておくと、乗り換えや遅延情報の確認がスムーズです。
操作が苦手な方でも、同行者や駅員にサポートをお願いすることで、安心して利用できます。
最後に、無理のないスケジュールを組むことが快適な旅のコツ。
宿泊先は駅近や送迎付きの施設を選ぶ、観光地は1日に多く回りすぎないなど、体力に配慮した計画を立てることで、旅そのものをよりリラックスして楽しめます。
JR東海の新幹線割引を活用して、シニア世代がもっと自由に旅を楽しむ!

年齢を重ね、60歳以上になった今だからこそ、自分のペースで自由に旅を楽しむチャンスです。
JR東海・JRグループの割引サービスをうまく活用すれば、これまでよりもお得に、そして気軽に新幹線での移動が可能になります。
「フィフティ・プラス」や「ジパング倶楽部」など、年齢に応じた割引制度を知り、正しく使うことで、日帰り旅行から長距離の観光まで、旅の幅が大きく広がります。
さらに、時間帯・曜日の選択や便利グッズの持ち込みなど安心、快適に移動するための工夫を加えることで、旅そのものがもっと心地よく自分らしい時間になります。
人生の後半戦をもっと豊かに、もっと自由に。新幹線の旅が、あなたの新しい楽しみになるかもしれません。