ビリヤードが好きな方や、マイビリヤード台の設置を検討している方の中には、「ビリヤード台の公式サイズってどれくらい?」「値段はいくらぐらいするだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
実は、ビリヤード台にはいくつかのサイズ規格があり、その中でも公式戦で使用されるサイズは特に大きく、本格的な設備が必要になります。
また、価格も数十万円〜百万円以上と大きな幅があり、どこで購入するか、どんな素材・仕様を選ぶかで大きく変わってきます。
この記事では、ビリヤード台の「公式サイズ」と「価格相場」について詳しく解説し、設置や購入のポイントもわかりやすくまとめています。
これから本格的にビリヤードを楽しみたい方や、自宅・店舗にビリヤード台を導入したい方に役立つ内容です。
・ビリヤード台の公式サイズとは?
国際大会や公式戦で使われる標準サイズ(9フィート)の規格を詳しく解説します。
・公式サイズのビリヤード台の値段は?
新品・中古の価格相場や、価格に影響する要素(素材・ブランドなど)を紹介します。
・公式サイズのビリヤード台は自宅に置ける?
設置に必要なスペースや家庭用との違い、導入事例をもとに解説します。
・どこで買える?購入方法と選び方のポイント
おすすめの購入先・設置サポート・選び方のコツまで網羅的にご紹介します。
ビリヤード台の公式サイズは9フィート、値段は約50万~150万が目安!

ビリヤード台にはさまざまなサイズがありますが、公式大会などで使用される「競技用」のサイズは世界的に一定の規格が定められています。
このセクションでは、まずその公式サイズについて解説し、そのうえで値段の相場や価格に影響する要因について詳しくご紹介します。
公式サイズの種類|一般的な9フィートとその特徴
ビリヤード台のサイズは「◯フィート」と表現されるのが一般的です。
日本国内で流通しているビリヤード台の中でも、公式サイズとして広く使われているのが「9フィート台」です。
- 9フィート台のサイズ(外径):約 290×160cm
- プレーエリア(内径): 254×127cm
- 高さ:約 80cm
このサイズは、WPA(世界プールビリヤード協会)やJPBF(日本プロビリヤード連盟)などが採用する国際的な標準規格でもあります。
プロのトーナメントや公式戦では、基本このサイズが使用されます。
一方で、7フィートや8フィートといったやや小型のモデルも存在しますが、これらは主にレジャー施設や家庭向けに用いられることが多く、本格的な競技練習を目的とする場合は9フィートが最適とされています。
競技用ビリヤード台のサイズ規格と国際基準
ビリヤード台の公式規格は、次のように定められています。
①テーブル面が長方形で、水平なもの。
②クッション内径が、2,540mm(100 インチ)×1,270mm(50 インチ)のもの。
③床面からテーブルまでの高さが 750mm~800mm のもの。
④テーブル面及びクッション全体が、ビリヤード専用の布(クロス)で覆われたもの。
⑤35.5~37mm の高さを有するゴムのクッションを設置することにより仕切られたもの。
⑥ゴムのクッションを囲む外枠に、長辺 1/8、短辺 1/4 ごとに規則的な間隔をもって、ポイント(小さな丸型ま
たは菱形など)を入れたもの。
⑦各コーナー及びロングクッションの中央にポケットホールがあるもの。
ポケットサイズは以下のように定める。
開口部:コーナーポケット 110mm~130mm、サイドポケット 130mm~145mm
大会運営者の承認の元、上記と異なるポケットサイズのテーブルを使用することもある。
(引用元:日本プロポケットビリヤード連盟)
これらの仕様が揃っていることで、正確なクッション性やボールの転がりを再現できるため、練習用にも非常に適しています。
公式サイズのビリヤード台の価格相場(新品・中古)
ビリヤード台の価格は、新品か中古か、そして素材やブランド、付属品の有無によって大きく異なります。
以下に相場の目安をまとめます。
■ 新品の場合:
・エントリーモデル(業務用グレード):50万円〜80万円前後
・高品質モデル:80万円〜150万前後
・カスタム・輸入品(ブランズウィック、ダイヤモンドなど):150万円以上
■ 中古の場合:
- 一般的な中古品:20万円〜50万円
中古品でも状態が良く、設置サポートや事前メンテナンス込みの販売を行っているショップなら、費用を抑えながら公式サイズの本格台を導入することも可能です。
ビリヤード台の価格に影響する要素とは?(素材・ブランド・付属品など)
ビリヤード台の価格はサイズだけでは決まりません。以下のような要素が価格に大きく関係してきます:
要素 | 内容 |
---|---|
スレートの品質 | 使用する鉱石の品質や製造プロセスにより価格も変動 |
テーブルの素材 | オーク、メープル、ウォルナットなど高級木材は高価格帯 |
ブランド | ブランズウィックやダイヤモンドなどは高価格帯の代表 |
クッションの品質 | 高い反射性能、スピン制御を求めるなら高品質なゴムのものが必要 |
付属品の有無 | キュー、ラック、ボールなどのセット込みかどうか |
配送・設置費 | 9フィートの台で重量が400kg近くあるため、専門業者による設置が必須 |
とくに「配送・設置費用」は軽視できません。設置環境によっては追加料金が発生することもあるため、事前に見積もりを取ることがおすすめです。
以上が、ビリヤード台の公式サイズと価格に関する基本的な情報です。
次のセクションでは、「このサイズの台を家庭に置けるのか?」という疑問にお答えしていきます。
公式サイズの台は約5.9m×4.6m(約17畳)のスペースがあれば設置可能!

「公式サイズのビリヤード台を家に置けるのか?」という疑問は、多くのビリヤードファンが一度は抱く悩みです。
結論から言えば、十分なスペースがあれば家庭でも設置は可能です。
ただし、9フィートサイズはかなり大きいため、部屋の広さや天井高、キューを振るスペースなどをしっかり確保する必要があります。
設置に必要な部屋の広さ
前述の通り、公式サイズの9フィート台は外寸で約290×160cm程度の大きさです。
これに加えて、プレイ中にキューを振るためのスペースが左右・上下に必要になり、一般的に使われるキューの長さは約147cm(58インチ)が標準であるため、台の周辺に1.5m程度の余裕を持たせる必要があります。
■ 設置に必要な最小スペースの目安:
ビリヤード台サイズ | 推奨設置スペース(横 × 縦) |
---|---|
9フィート(約 290×160cm) | 約 5.9m × 4.6m |
8フィート(約 250×140cm) | 約 5.5m × 4.4m |
7フィート(約 220×125cm) | 約 5.2m × 4.25m |
このサイズは、リビングやガレージ、地下室、別室として作られたプレイルームなどに向いています。
マンションなどでは難しい場合もありますが、一戸建てで間取りに余裕がある家庭や、リフォーム前提の設置計画であれば導入は十分可能です。
ただ重量が300kg〜500kg前後で大変重いため床の底抜けなどのリスクを考慮し設置する場所には注意が必要です。
家庭用と公式サイズの違いは?小型モデルとの比較
市販の家庭用ビリヤード台には、7フィートや8フィートといった小型のモデルもあります。
これらは設置スペースが比較的少なくて済み、レジャー用途に向いています。
種類 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
9フィート(公式サイズ) | プロ仕様、正確な練習が可能 | 本格的に競技をしたい人 |
8フィート | ややコンパクト、プレイ感は近い | 練習と娯楽を両立したい人 |
7フィート以下 | コンパクトで設置しやすい | 家族・友人と楽しむライト層 |
本格的な競技練習を考えるなら、やはり公式サイズである9フィートの設置が理想ですが、スペースや予算の制約がある場合は、8フィート以下の台も有力な選択肢です。
設置事例やスペースの工夫ポイント紹介
実際に家庭にビリヤード台を設置している方々の事例では、以下のような工夫が見られます:
- ガレージをビリヤードルームにリフォーム
- 地下室や離れの部屋をプレイルーム化
- リビングの一角に防音・防振マットを敷いて設置
- 天井照明を高めに設置し、キューが当たらないよう調整
また、可動式の壁付きキューラックや、プレイエリアだけを一段低く設計するなど、空間を有効活用するためのDIY的な工夫も参考になります。
公式サイズのビリヤード台は大きな存在感がありますが、その分、自宅でのビリヤードライフをより本格的で贅沢なものにしてくれます。
次は「どこで購入できるか」「選び方のポイント」など、導入に向けた具体的なステップについてご紹介します。
公式サイズの台は専門店か通販で購入可能!選ぶなら新品+設置対応が安心

ビリヤード台の購入は、日用品のように気軽にできるものではありません。とくに公式サイズの9フィート台は高価かつ大型のため、どこで買うか、どう選ぶかが非常に重要になります。このセクションでは、新品と中古それぞれの購入方法、そして選ぶ際にチェックすべきポイントを詳しく解説します。
新品を購入するならどこ?ビリヤード専門店・ネットショップ
新品の公式サイズビリヤード台を取り扱っているのは、主に以下のような販売ルートです。
■ ビリヤード専門店
日本全国に数は多くありませんが、ビリヤード用品の専門店では、設置・搬入・メンテナンスまで一括対応してくれる店舗があります。
プロやビリヤード場の導入を支援している店舗も多く、確実に高品質な製品を選びたい方に最適です。
- メリット:専門スタッフによる提案・サポートが充実
- デメリット:店舗が都市部に集中しているため、地方在住者は交通費や出張費が必要な場合も
■ 通販サイト
近年では、楽天市場やAmazonなどのショッピングサイトでも公式サイズのビリヤード台を取り扱っています。
ただし、設置や搬入は別業者に依頼する必要があるケースもあるため、購入前に必ず「設置サービスの有無」「配送方法」を確認しましょう。
- メリット:比較的リーズナブルで、自宅で注文可能。地域限定など条件によって設置費・配送料が無料のお店がある
- デメリット:搬入・設置が別料金になる可能性あり/品質や状態が見えにくい
中古ビリヤード台の購入時に注意すること
予算を抑えたい方には、中古品も選択肢の一つです。状態の良いビリヤード台を選べば、新品と遜色ない使用感を得られることもあります。
中古は以下のようなルートで購入できます。
- 中古専門のビリヤード業者
- リサイクルショップやオークションサイト(Yahoo!オークション・メルカリなど)
- ビリヤード場や店舗の閉店時の売却情報
ただし、中古品には以下のようなリスクもあるため、注意が必要です。
- スレートにヒビやゆがみがないか
- クッションやラシャの劣化が激しくないか
- 設置業者が確保できるかどうか
特にネットや個人取引では、「配送不可」「引き取り限定」という場合もあるため、あらかじめ設置業者やトラック手配を検討しておくと安心です。
配送・設置・メンテナンスのチェックポイント
公式サイズのビリヤード台は、総重量が300kg〜500kg以上にもなります。
購入後の設置は必ず専門の搬入業者に依頼しましょう。
■ 設置に関して確認すべきポイント:
- 階段や廊下の幅・天井高は十分か?
- 床の耐荷重は足りているか?(一カ所に重さが集中するため注意)
- 組立・設置に何時間かかるか?事前にスケジュール確認
また、設置後も定期的なメンテナンスや調整が必要になるため、それらを依頼できる業者が近くにあるかも重要なチェックポイントです。
自分に合った選び方とは?ポイントをおさらい
最後に、ビリヤード台を選ぶ際のポイントを簡単に整理しましょう。
チェック項目 | 選び方のポイント |
---|---|
サイズ | 本格志向なら9フィート、家庭用なら8フィート以下も検討 |
新品 or 中古 | 予算や保証を考慮。専門店での新品購入が安心 |
設置条件 | 部屋サイズ・搬入経路・床強度を事前に確認 |
アフターサポート | 設置業者・修理業者の有無で選ぶ |
高価な買い物だからこそ、しっかりと比較・検討して、自分に最適なビリヤード台を選びましょう。
ビリヤード台の公式サイズと値段を知れば、自分に合った選び方が見えてくる!

ビリヤード台の公式サイズは9フィートで、値段は新品でおおよそ50万〜150万円が相場です。
この規格は本格的な競技練習に適しており、十分なスペースと設置環境があれば家庭でも導入可能です。
購入は専門店か通販で行えますが、初めての場合は設置やサポートが充実した専門店がおすすめです。
中古品を選ぶ際は、状態や搬入の可否を慎重に確認しましょう。
この記事を通じて、ビリヤード台の導入に必要な予算やスペース、購入方法の違いが明確になったかと思います。
これらの情報を踏まえ、目的や予算、設置環境に合わせて、ご自身にとって最適なビリヤード台を選んでいただけると幸いです。